ドア穴修理は業者に依頼すべき?DIYのステップも解説!

長く生活をいていると、部屋の模様替えの際に家具が当たり壁に穴が空いてしまったり、掃除の時に掃除機が壁に当たり穴が空いてしまったり、子どもがおもちゃで遊んでいる時に穴が空いてしまったりと、様々な理由で壁に穴が空いてしまうことは少なくないでしょう。ドアに空いてしまった穴は、閉まらなくなってしまった場合に外気が入ることもあり生活に支障が出てきます。さらには、そのままにしておくことで穴から飛び出たささくれの部分でケガをしてしまう可能性もあり危険です。また、ドアにできた穴は犯罪から守るセキュリティや、外観の雰囲気にも悪影響を及ぼす可能性があります。今回の記事では、このようなドアの穴を修理する際に、DIYをする場合と業者へ依頼をする場合の適切な判断方法やDIYをする場合の方法の解説と業者に依頼した場合の費用などを解説していきます。

ドア穴修理の必要性

ドア穴

ドアの穴が空いてしまった状態で、冒頭のような生活への支障や危険を防ぐためにも、ドアに空いてしまった穴をそのまま放置せずに修理することはとても重要なことです。特に、外のドアは防犯面でも気をつけましょう。

DIY vs. 専門業者:どちらが適切か?

まずはドアの構造を確認します。ドアの構造は大きく分けて、角材で作った枠組みの表面と裏面に化粧板を貼り付けるフラッシュドアと、四方をしっかりとした枠で囲んであり、その中にガラスや板材を入れる框戸(かまちど)の2つです。一般的な住宅はフラッシュ構造といわれている衝撃に弱いドアが使用されることが多いため、穴があいてしまうことが少なくありません。穴が5~6cm以下の小さいものであれば、DIYで修理が可能なことが多いです。DIYの場合、メリットとして費用を安く抑えることができることが上げられます。使用する材料もホームセンターなどですぐに手に入り、材料も揃えやすいこともメリットの1つです。しかし、一般的な住宅で使用されているドアは、修理は難易度が高く、テクニックが必要な構造となっています。特に木目調ドアは色柄を合わせなければならないため難易度が高いです。また、業者へ依頼する場合は費用が高くなってしまいますが、プロの技術によって外観を損なうことなく綺麗に修理ができます。空いてしまった穴の大きさや構造を確認してから、DIYでの修理か業者への依頼にするのかを検討しましょう。

ドア穴修理のDIYステップ

ドア穴

今回は、デザイン性のシールを貼る方法と、化粧フィルムとドア用のリペアキットという2つの方法を解説・手順を説明していきます。【デザイン性のシールを貼る】最近では、ネット通販やホームセンターで多様なシールが販売されています。例えば、空いてしまった穴と同等のシールを穴のところに貼ることで穴を塞ぐことができます。また、可愛らしいかたちのシールを穴の部分に何枚か貼りデザイン性を高くして穴を塞ぐことも可能です。化粧フィルム】化粧フィルムは木目調などの模様が印刷されている張るタイプのシートです。

準備するもの

・化粧フィルム

・パテ

・サンドペーパー(やすり)

・プライマー

・スキージー

・ハサミ、カッター

手順

1.ドアノブを取り外してシートを張る側の面を拭き、汚れを取り除きます。

2.穴が空いているところにパテを埋め込み乾燥させます。

3.乾燥後、サンドペーパーなどのやすりでパテを削り、表面をなめらかにしていきます。

4.スキージー(ヘラのような道具)を使用し、シートとドア面の間の空気を逃がしながら少しずつシートを張っていきます。

5.はみ出た部分は切り落として終了です。

ドアを蝶番(ちょうばん)から外し、下に置いた状態で作業をするとやりやすくなるためおすすめです。

【ドア用のリペアキット】

小さな穴やへこみなどは、木製品のリペアキットで修理が可能です。こちらも、ホームセンターやネット通販でも購入できます。

準備するもの

・サンドペーパー(やすり)

・リペアキット

・ハサミ、カッター

手順

1.穴のささくれを綺麗に削り、穴のまわりの汚れを拭き取っておきます。

2.パテなどであなを塞ぎます。

3.サンドペーパーなどのやすりで表面をなめらかにします。

4.色を塗り、まわりの色と同調させます。

ヘラを濡らしたり、湿った布などでパテの表面をなめらかに整えることで、綺麗に仕上がります。ドアに空いた穴の大きさや状態にもよりますが、基本的にDIYでは応急処置にはなるものの元通りにすることは、あまり現実的ではありません。元の状態に戻したいということであれば、はじめから業者といったプロに依頼をした方が綺麗に仕上げてくれて、無駄な費用を抑えられる可能性があります。また、DIYでは時間が掛かることが予想されます。それを踏まえた上で検討することをおすすめします。

プロの業者選びのポイント

修理を依頼した業者を選んだものの、失敗してしまうという方も少なくありません。失敗してしまうと違う業者へ依頼し、さらに費用と時間が掛かってしまいます。このような失敗を防ぐためにも、業者を選ぶポイントをおさえておきましょう。まずは経験・実績の豊富な業者を選ぶことです。技術力不足な業者が修理したことで、綺麗に直らなかったり最初の状態からさらに悪化してしまう可能性もあります。なるべくドアの修理を専門に行っている業者を選ぶことをおすすめします。また、業者のホームページや口コミのサイトには実績が記載されているため参考になります。さらに、修理の内容や料金などの説明が丁寧だったかどうかもチェックしておくことも業者を選ぶ際のポイントになります。2つ目は、見積もりをとることです。見積もりを何社かとってもらうことで比較、検討をすることができます。その中で、見積もりの内容が明確な業者を選ぶという点はとても大切なポイントです。内容としては、部品代・作業代・出張費などです。出張費を高額な料金で請求してくるといった業者もいますので注意が必要です。上記のような点が不明瞭なままだと、後から追加費用を請求される可能性もあり ます。総額の金額や追加費用は必要なのかを確認しておくと良いでしょう。

ドア穴修理のコストと予算

ドア穴

ドアに空いた穴を修理するために業者へ依頼した場合、費用相場としては、穴の大きさや修理の方法、仕上げ方などで異なることがありますが、およそ20,000~50,000円前後です。修理を依頼する際の予算と数社の見積もりをよく比較して検討されることをおすすめします。最後に、ドアの補修は火災保険で費用を抑えられる場合もあることを解説します。最近の火災保険は、火災や台風などの被害以外にも保証範囲が広がっています。

下記のような内容が、一般的な火災保険の補償範囲です。

・火災、落雷、破裂、爆発

・風災、ひょう災、雪災

・水災

・水濡れ、物体の落下等、騒じょう(集団による破壊行為)

・盗難

・破損、汚損など

この中でドアに空いた穴というのは、破損、汚損に当てはまります。破損、汚損とは「不測かつ突発的な事故による破損、汚損」といった場合のものです。これは、故意に起こしてしまったのではなく、想定外の事故やたまたま偶然に起こしてしまった、自宅内の破損や汚損であることが条件となります。たとえば、冒頭で書いたような掃除をしている時に掃除機がたまたまドアにぶつかって穴が空いてしまったケースや、子どもがおもちゃで穴を空けてしまったなどのケースがあてはまります。また、火災保険の利用を認められるためには保険会社に「不測かつ突発的な事故による破損、汚損」であることを伝えなければなりません。ドアに空いた穴がどのような状態で空き、穴が空いていることがどのように機能的に問題があるのかということを正確に申請しなければなりません。そのため、火災保険を利用して修理を検討している場合は、申請に経験の豊富な業者を選ぶ必要があるということに注意が必要です。保険の申請、請求自体はあまり難しいものではないため、自分で保険会社に連絡をして指示通りに行うことも可能です。